のっちゃんの攻城手記−富山県のお城(その2)


第18回目は「富山県のお城(その2)」と題して富山県の東部にあるお城を幾つか纏めてご紹介します。

まずは、入善町にある「舟見城」です。
入善町の舟見地区の街中の背後にある山城です。
本丸跡には模擬天守が建っておりここまで車で登ることが出来ます。

【舟見城紹介】
越中古城記に「船見村古城−東山にある。築城の年代はわからない。」とあり史実上の築城は定かでない。
宮崎城主太郎の嫡子「入善小太郎舟見城を構築す」の伝承のあることから、 その時期は源平合戦(1183)から承久の変(1221)の頃と推定される。
入善小太郎が北条軍を迎え撃つ一環として構築したと考えるのが妥当であろう。
降って弘治年間(1555〜78)上杉謙信が敵中へ攻め入った、当時の城主飛騨守左近尉が防戦したが破れ、 黒部川断崖より飛び降り最期を遂げたといわれる「飛騨が渕」の地は今も現存する。
平治が続く江戸時代となり、黒部川にも橋梁が架かれるまで舟見城は、宮崎城と共に戦略上の重要な山城であった。

「現地案内板」より

【攻城手記】
舟見城の麓には、今でも町並みが続いています。
舟見城自然公園として整備されており、ここから城址に向けては、 車で上るコースと、遊歩道を歩いて上るコースがあります。

写真:01.舟見_麓からの城址を望む


写真:02.舟見_遊歩道の入口


遊歩道の入り口に到着して、遊歩道のあまりの急勾配に驚き 車で上がることを即決しました。(笑)
車で5分も上ると、舟見城址館に到着です。

写真:03.舟見_舟見城址館


写真:04.舟見_城址館からの展望


ここには模擬天守が建っており、中は資料館になっています。
城址館からは、入善町が一望出来ます。お天気が良いと気持ちいいですね。
残念ながらお城の遺構は何もありません。
また、舟見の街中にある藤保内神社の本殿に施されている彫刻は一見の価値有り。

【メモ】

・交通アクセス
所在地: 富山県下新川郡入善町舟見字熊坂33−2
鉄 道: JR北陸本線 入善駅下車タクシーで20分
車  : 北陸自動車道 黒部IC、朝日ICから車で20分
駐車場: 山頂部の舟見城址館前に無料駐車場(約20台程度)
麓の登山口そばに無料駐車場(約30台程度)

・入館料:

大人200円
小中学生・幼児・65歳以上・身障者は無料
開館時間  9:00〜17:00
開館期間 4月1日から12月14日(冬季は閉鎖されています。)


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次は、黒部市にある「若栗城」です。
田んぼの真ん中に高さ2メートル位の立派な土塁がコの字で残っています。
この場所は旧北陸街道(山側の街道)に面した場所で、黒部川左岸交通の要所でした。

【若栗城紹介】
土地の人たちが「たちのしろ」と呼ぶ若栗城の跡である。
この城の構造は方形に堀と土塁をめぐらした平地方形館と呼ばれる中世城館の一般的形態を成している。
土塁の高さは五メートル内外、その幅は10〜20メートル、長さは、北東端から西へ90メートル、 それより直角に南に折れて約70メートルの四角の敷地で以前は東側に石段の登り口があり、 内部は樹木の茂る広場と北西隅に八幡宮があって、古城を偲ぶにふさわしい景観であった。
しかもここには上杉勢と戦った城主不悪凡済右京輔の息女の勇壮な奮戦ぶりの悲話が伝えられている。
現在は市民の憩いの広場となっている。
この他に黒部市内に伝えられている城館跡には、石田・堀切・辻倉山・城ヶ山・胸ヶ平などがあって過ぎし日の動乱の爪跡を残している。

「現地案内板」より

【攻城手記】
若栗城を探して車でうろうろしていたところ、田んぼの真ん中に立派な土塁が見えてきました。

写真:11.若栗_城址を望む


城内は現在公園として整備されており、案内板と石碑があります。
案内板のある入り口は虎口が形成されています。

写真:12.若栗_土塁のあと


写真:13.若栗_虎口


写真:14.若栗_城内

【メモ】

・交通アクセス
所在地: 富山県黒部市若栗3737
鉄 道: 富山地方鉄道本線 舌山駅下車 徒歩10分(北東へ約600メートルほど)
車  : 北陸自動車道 黒部ICから県道53号を宇奈月方面へ約600メートル進み右折。
道なりに800m程進むと左手にあります。
駐車場: 付近に駐車可能です。

・入館料:

なし


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次は、黒部市にある「生地台場」です。
加賀藩が外国船を打ち払うために設置した台場跡です。
大砲が2基置かれています。

【生地台場紹介】
この台場は、外国船渡来による海防上の必要から加賀藩が嘉永4年(1851)10月に着手し、11月に完成した。
正面入口には小刀門を設け、台場上部に5ヵ所の大砲を置く場所が作られ、船で大砲が運ばれてきた。
台場の長さ63m、幅8mあり、弧状の形をしている。
これは幕末に作られた台場の上に、当時の設計図に基づいて復元したものである。
砂の下には台場の原形がそのままの形で保存されている。

「現地案内板」より

【攻城手記】
生地に来たついでに、ちょっと寄ってみました。
当時加賀藩が設置した台場は合計で13カ所で、越中では伏木と新湊と生地の三カ所だったそうです。

ここには、当時の台場跡が忠実に再現されています。
正直こんな小口径の大砲が沖の船まで届いたのかはなはだ疑問ですけど・・・。
土塁の上に登ると海の潮風が気持ちよかったです。

写真:21.生地台場_台場全景


写真:22.生地台場_正面より


写真:23.生地台場_現地案内板1


写真:24.生地台場_現地案内板2

【メモ】

・交通アクセス
所在地: 富山県黒部市生地芦崎328番地
鉄 道: JR北陸本線 生地駅下車 約20分
車  : 北陸自動車道 黒部ICから県道53号を生地方面へ。       YKK「黒部越湖工場」の南西の海岸 生地鼻灯台のそばにある生地公園に隣接。
駐車場: 無料駐車場あり(10台)

・入館料:

なし


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Text & Photo by Y.No


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