〜008 義経鎧懸けの松〜

Text & Photo by Y.Ohara

 
義経鎧掛けの松

※現地に設置してある案内板より転載

 かつて、この地の西側(東洋曹達工業正門前)に「義経鎧懸けの松」といわれる古木がありました。
 源義経は源平合戦において、兄の頼朝を助け、寿永四(1185)年に平家を滅ぼしましたが、その翌年には頼朝から追われる身となりました。このため、奥州藤原氏のもとへ落ちのびる途中、北陸道を通ったといわれ、北陸の地には義経伝説が数多く残されています。
 伝えるところによれば、安宅の関(石川県)をこえ越中に入った義経一行はしばしの休息を取るため、この地の松に鎧を掛けたといわれています。
 現在では伝説の松は失われてしまいましたが、往時の面影を再現しようと地元老人クラブ(幸友クラブ)の手によってこの場所に松が植えられています。

(富山市)


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