〜045 木俣修の歌碑〜

Text & Photo by Y.Ohara

 
木俣修の歌碑

※現地に設置してある案内板より転載

鷺の群 渡りをへたる野の上は ただ うすうすに 青き雪照(ゆきでり)

木俣修は昭和9年から約10年間の間、旧制富山高等学校に教鞭をとり多くの子弟の薫育にあたった。
歌人として若い頃から北原白秋に師事したが、のちには宮中御歌会始めの選者を永くつとめ、 芸術院恩賜賞をうけるなど歌壇に巨歩を築いた。
処女歌集を「高志(こし)」と名付けるほど越中の山河をこの上もなく愛した人である。
右の歌は「雪晴れの岩瀬野の空をつぎつぎと鷺の群れが渡っていったが、そのあとはただ薄い青い雪原のほのかな光がただよっている」の意味である。
この碑は昭和50年8月に旧制富山高等学校同窓生有志と歌誌「形成」の同人らのてによって建てられた。


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