〜039 刀尾(たちお)神社(太田)〜

Text & Photo by Y.Ohara

 
刀尾神社(太田)

※現地に設置してある案内板より転載

古来、立山七社に数えられ、江戸時代を通じて西国方面からの立山参詣者は必ず立ち寄らねばならない立山参道の西の玄関口であった。
手力男命(たぢからおのみこと)を主祭するが、剣岳の地主神刀尾天神(刀尾権現)を祀る。隣接して真言宗刀尾寺があり、神仏習合時代の名残を留めるものである。
立山の開山者慈興上人が雄山神社前立の神として、この地に神殿を営んだと伝えられ、加賀藩から社地三千坪の寄進があった。
木造朱塗りの両部鳥居があるが、江戸時代までは立山関係の摂末社には必ずこれがあったようであり、この赤鳥居は、最後に残った最大のものといえる。
参道の脇には登山者に施す湯を沸かした石炉の跡がある。
昭和62年 富山市


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